2020年不動産設備の最新ニーズ

最新の不動産設備ニーズ

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本日は毎年発表される人気設備ランキングから読み取る賃貸市場の最新ニーズをご紹介。

新型コロナウイルスの影響も分析し、これからの不動産マーケットの行く末を人気設備の動き等から考察したい。クレームの多い住設備に関しても言及する。

必須設備で「浴室乾燥機」「収納」が飛躍した理由とは

出典:全国賃貸住宅新聞2020年10月19日

必須設備のランキングは上位に大きな変動はないが、単身向けで「浴室乾燥機」、ファミリー向けで「ウォークインクローゼット」が大きく順位を伸ばした。その理由を解説していきたい。

先ず浴室乾燥機が大きく順位を伸ばした背景には、使用した場合における快適性の高さがある。以前と比べ築浅の物件には浴室乾燥機が付いている事も多く、次の住まいにも同じ設備を求める傾向が強い。また防犯性の高さも理由の1つだろう。外に自分の衣服を干す事に抵抗ある方は男女問わず多くなってきている。

次にウォークインクローゼットが順位を伸ばした背景として、元々スペースの広さから他条件と比べ部屋全体を広く演出する事ができ、見学時に好感を持ってもらいやすい。またテレワークが増えた事で書斎として使用する例もある事が要因として考えられるだろう。

家賃が高くても決まる設備に2020年から追加された注目設備

出典:全国賃貸住宅新聞2020年10月19日

2020年の人気設備ランキングから新たに「スマートロック」「顔認証キー」の2つが追加され17位から18位に入った。これから普及が増える2つの設備に関して言及したい。

スマートロックとはスマートフォン等で鍵の開閉をおこない主にドアに取り付ける機器と専用アプリで構成される。入居者にとっては鍵を持ち歩かずによくなって利便性が上がる。管理会社にとっても鍵の受渡業務が減る事もポイントだ。また新型コロナウイルスの影響で不特定多数が操作するエントランスやエレベーター等も今後はスマートロックで操作できるようにしてほしいという声も上がっているという。

顔認証キーもスマートロックと同様に鍵の開閉をおこなう。スマートロックとの違いは複製できない点でセキュリティーが高く保たれている事だ。デメリットとしては導入のハードルが高く、特にオーナーから了承を得るのが難しいという。ただ導入時は5,000円~1万円程の家賃アップが狙える。

物件のニーズ、トレンドに関する記事は下記です。
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上位の人気設備ランキングの中でクレームが多い住設備とは

人気設備ランキング上位の「インターネット無料」と「宅配ボックス」はトラブルの多い設備としても名が挙がる。その理由を追っていきたい。

人気設備ランキング1位の「インターネット無料」トラブル内容としては通信速度が遅い事によるクレームが大半だという。特に新型コロナウイルスの影響によってテレワークやオンライン授業が増えた事で速度低下が発生していると聞く。不動産会社によってはクレーム数が例年の3倍になった会社もある。今後は無料に加えて高速化が求められていくだろう。

「宅配ボックス」においては常に誰かが使用中で空きがない事がトラブルの原因だという。特定の入居者が独占している場合や、全住戸に対してボックスの導入数が少ないと起きやすい。住戸数と同じ数だけ宅配ボックスが設置されている事は少なく、入居者同士で交互に迅速に使う事を前提としている事は近年通販需要が増えている現代においては検討する必要があるだろう。

まとめ

人気設備ランキングの上位においては大きな変動はなかった。

ただし、新型コロナウイルスの影響によって人々の働き方、生活行動が大きく変わっている中でユーザーが希望する住設備にも変化がハッキリと見られた。

今後はウィズコロナ時代における変化を機微に感じ取った上でサービス、営業手法、不動産に活かしていく力が求められていくだろう。

文責:不動産集客革命編集部

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